いつも読んでいるブログに、かつて「組織の盛衰」(堺屋太一)で読んだようなことが書かれていて、それが今の自分の状況に近いと感じてドキッとした。
ブログの内容は、私の職種で流行っていることは、この職種が機能体ではなく共同体を指向(嗜好?)している、というものである。売り上げや利益を達成するといった外向きな目的を達成するのではなく、組織(部署)の維持といった内向きな目的になってしまっているということだ。これは実に耳が痛い話である。
どんな組織(部署)だって、経営者に自分達の存在価値を示すべき場面があると思う。しかしながら、この職種は「言われたことだけやっていれば、責任を問われない」という発想の人間が多く、積極的な提案をしない傾向が強いという話は耳にする。実際、私の前任者は、私がまだ彼の部下だった頃、私が他部門に積極的な提案をしようとしたときに、「この部署の人間はねぇ、他部署から言われたことだけやっていれば良いの」と嫌味を言ってきたことがある(念のため書くと、その提案は他部門から喜ばれた)。コロナ不況になって経営者から「費用ばかり掛かって1円もリターンがない」と言われることになったのは、そういったことも一因なのだと思っている。
私が責任を負う立場になってからは、リターンがあった案件を発掘する努力もしているが、まだ実績と言えるほどの結果は残していないので、もうひと働きする必要がある。
「組織の盛衰」は気に入っていて、大学生の頃に買ったハードカバーの本をまだ持っている。時間に余裕ができたらまた読んでみたいと思っていたら、こうして思い出すことになった(苦笑)