今回は、東京駅周辺美術館共通券の消化という目的があったのだが、それゆえ過度な期待をせず、結果として楽しめた感じである。
アーティゾン美術館で「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」と「石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト」を観た。どちらかといえば後者を目当てに行ったのだが、前者も十分楽しめた。作品の説明を一切読まずに、観て感じたことをそのまま受け入れれば良いくらいに思って観たのが良かったのだと思う。今までは、何を描いたのかを知った上で観ていたのだが、それが現代美術をイマイチ好きになれない理由かも知れないと思っていたので、こんな考え方もアリだと思う。燃え上がる炎のようだと思えた絵が赤潮だと知ったときは、ちょっと肩透かしを喰らった気分になったけど。
その後は、日本橋のルノアールで一息ついて、丸善日本橋店で本を眺めて、八重洲地下街を歩いて東京ステーションギャラリーへ。
藤田嗣治は名前を知っている程度でしかなく、一度しっかり観ておこうと思っていたので良い機会だったし、見応えもあった。絵だけでなく写真も素敵だけど、人物画が多い画家なのかな。Wikipediaでも猫と女性が得意な画題と書いてあったし。