昔、男ありけり

三井記念美術館で「生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語」を観てきた。伊勢物語は高校の時に古文で習って以来、ちゃんと読んだことがない。講談社学術文庫の現代語訳を買ったような記憶があるが、どこにあるかわからない。とはいえ、こういうイベントがあると観に行きたくなるのである。

一番印象に残ったのは展示室1で、特に合貝だったのだが、これは江戸時代の作品だそうだ。帰宅後に調べたことだが、平安時代の「貝合わせ」は、貝殻の形や色合いなどを競う貴族の遊びで、左右の貝殻を合わせるのは「貝覆い」と呼ばれていたらしい。それが時代の経過とともに混同されたということである。こういうところも含めての美術館巡りだということにしておこう。

伊勢物語というと、なぜか「あなや」という台詞を思い出す。現代語だと「あーれー」みたいな悲鳴で、駆け落ちした男女のうち、女が鬼に食べられてしまうという話だったが、妙に記憶に残っている。絵画や意匠も楽しめたが、古文がちゃんと読めればもっと楽しめるんだろうな。今のところ、そこまで勉強する気力はないけど。

三井記念美術館は、東京駅周辺の美術館では唯一東京駅から地下で直結していない。夏場に行くことを考えると、東京駅と地下で繋がってくれると嬉しいんだけど、難しいんだろうなと思う。新日本橋駅から地下を移動するのが無難だろう。