カテゴリー: 美術館・博物館

  • 昔、男ありけり

    三井記念美術館で「生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語」を観てきた。伊勢物語は高校の時に古文で習って以来、ちゃんと読んだことがない。講談社学術文庫の現代語訳を買ったような記憶があるが、どこにあるかわからない。とはいえ、こういうイベントがあると観に行きたくなるのである。

    一番印象に残ったのは展示室1で、特に合貝だったのだが、これは江戸時代の作品だそうだ。帰宅後に調べたことだが、平安時代の「貝合わせ」は、貝殻の形や色合いなどを競う貴族の遊びで、左右の貝殻を合わせるのは「貝覆い」と呼ばれていたらしい。それが時代の経過とともに混同されたということである。こういうところも含めての美術館巡りだということにしておこう。

    伊勢物語というと、なぜか「あなや」という台詞を思い出す。現代語だと「あーれー」みたいな悲鳴で、駆け落ちした男女のうち、女が鬼に食べられてしまうという話だったが、妙に記憶に残っている。絵画や意匠も楽しめたが、古文がちゃんと読めればもっと楽しめるんだろうな。今のところ、そこまで勉強する気力はないけど。

    三井記念美術館は、東京駅周辺の美術館では唯一東京駅から地下で直結していない。夏場に行くことを考えると、東京駅と地下で繋がってくれると嬉しいんだけど、難しいんだろうなと思う。新日本橋駅から地下を移動するのが無難だろう。

    [2026.2.25 追記]
    アーティゾン美術館は八重洲地下街(24番出口)から出てすぐだけど、一旦外に出る必要があることには変わりない。また、東京ステーションギャラリーも、東京駅直結ではあるが、厳密には地下直結ではない。どうでもいいことではあるが、自分の気が済むよう書いておく。

  • 京橋

    アーティゾン美術館に「クロード・モネ —風景への問いかけ」を観に行った。初日だからなのか、休日だからなのか、合わせ技なのかはわからないけど、なかなかの混雑であった。

    風景画好きな自分にとっては楽しめる展覧会で、ベタだけど、「黄昏、ヴェネツィア」が素敵だった。

    帰宅後に調べて知ったのだが、展示されていた「日傘をさす女」は3作目で、「日傘をさす女」全3作と今回展示されていた「死の床のカミーユ」に関するエピソードを知ると、なかなかに切ないものがある。事情は違うんだけど、マネの「フォリー=ベルジェールのバー」の時代背景を知って切ない気分になったし、それゆえその絵の印象が強くなったというか。これも絵画の鑑賞方法の一つということか。「鑑賞方法」というと仰々しいけど、切ない気分を含めて「楽しむ」というのも変な気がする。

    東京駅周辺美術館共通券を2セット購入したのだが、アーティゾン美術館については、この展覧会を2回観ることで使い切ろうと思っている。昨年も思ったのだが、自分には共通券2セットくらいがちょうどお得だと思う。1セットだと物足りず、3セット以上だと「消化試合」が多くなりそう(なんて言ったら怒られちゃうかもしれないけど)。

    もう1回は平日に休みを取って来たいものだ。

  • 渋谷

    松濤美術館に「描く人、安彦良和」を観に行った。安彦良和と言えばガンダムという認識なのだが、それ以外にも、過去に目にした作品の多くに安彦良和が関係していたことを知り、「へー」という気持ちと同時に懐かしく思い出された。特に「巨神ゴーグ」とか。

    子供の頃、気にはなっていたけど見なかった作品が「クラッシャージョウ」。再び目にしてちゃんと見たくなった。

    これは帰宅後に知ったことだけど、(当然と言えば当然だけど)Amazon Primeで色々と見ることができることに気がついた。一度見たはずだけど最後を覚えていない作品を見直すのも良いかもしれない。

    あとは、時間の確保の問題である。

  • 美術館初め

    今年初めての美術館である。東京駅周辺美術館共通券を購入することも目的にあるのだが、年明けからの開催である展覧会に限定すると、静嘉堂文庫美術館か三井記念美術館である。この二つを比較すると、内容的には書物よりも仏像が好みなので、静嘉堂文庫美術館の「たたかう仏像」を観に行った。

    何か物足りない気がしたのだが、それは去年の11月に「運慶展」を観たからだと思う。あの四天王像がいかにも「たたかう仏像」だったのだが、それと比較するのは酷というものかも知れない。

    今年も色々と観たいけど、一番は「真珠の耳飾りの少女」だろうか。平日に休みを取って大阪に行って、眺めてきたいものである。オランダに行くよりは全然現実的だし。

  • 「日経おとなのOFF 2026美術展」

    この時期恒例のムックで、来年はどの展覧会に行こうかと思いながら眺めている。こういうものは見ているだけでも楽しい。2025年版の表紙はマリー=ガブリエル・カペだったが、2026年版はゴッホである。カペ、美人だったなぁ、なんてことも考えたりして。

    NFT特装版を買ったのだけど、NFTとかハッシュとか、分からないことが多くなったのは年齢のせいだろうか。ちょっと勉強したけど、理解したというには程遠い。取り敢えず、デジタルデータでも所有者が明確になる証明書、くらいの理解でいる。

    ここまで書いてから確認したんだけど、ムック(Mook)ってMagazineとBookの合成語なのね。前にも確認したような気がするけど、再確認して悪いことではないので、まぁいいか。

  • ご利用は計画的に

    東京駅周辺美術館共通券のうち、いくつかの美術館に行っていなかったので、それを使い切った。油断してたら行こうと思っていた展覧会が終わっていて、取り敢えず見たというものがあったりと、見通しが甘かったと言わざるを得ない。

    とはいえ、お買い得なのは確かなので、年明け早々に5つのうちのどこかに行って、2組買いたいと思っている。内容的には三井記念美術館か静嘉堂文庫美術館に行って、そのまま展覧会を見るのがベストだが、前者は1月4日から販売なので、その方が良いかもしれない。

    今年2月5日のアーティゾン美術館のXでは、その日でアーティゾン美術館分は完売となり、三井記念美術館、静嘉堂文庫美術館、東京ステーションギャラリーは販売中とのことだったけど、油断しない方がいいかなと思っている。

    来年の美術展と言えば、もうすぐ「日経おとなのOFF 2026年絶対見逃せない美術展」が発売になる。それを買って、どこで何をやるのか確認するのも楽しみだ。

  • 上野

    東京都美術館で「ゴッホ展」を観てきた。結構な人出だったので、作品に張り付いて観ている人の後ろからの鑑賞が少なくなかったが、満足できる程度には鑑賞できた。運慶展と同様に「日曜美術館」で予習していたので、作品説明を読まずに鑑賞できた作品が多いこともあるだろう。

    その一方で、イマーシブ・コーナーは、ちょっと酔いそうと思った程度で、特に感動のようなものはなく終わった。ゴッホの絵と言えば「厚塗り」の印象が強いので、その辺りを感じられないと面白くないというか、なんというか。「花咲くアーモンドの木の枝」は、一度実物を観てみたい。

    来年に上野の森美術館で開催予定の「大ゴッホ展」も観に行きたいものだ。

  • 上野

    東京国立博物館で特別展「運慶」を観てきた。上野に来るのは結構久しぶりな気がする。

    一室だけの展示で1700円というのは結構いい値段だが、通常非公開の国宝を観ることができるのだし、いいんじゃない、という感じ。日曜美術館で予習したこともあり、堪能できたと思う。

    上野公園でなんとなく撮ってみた一枚。ゴーストが写ってるけど、なんかいい雰囲気に撮れたと思う。

  • 京橋

    会社帰りに「ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」を観に行った。平日夜に東京駅方面に行ったのは久しぶりな気がする。

    実は、11月2日の夕方に行ったのだが、その後に予定があったので、入場待ちの列を見て諦めた。金曜日の夜ならどうかと思ったのだが、それでも結構な人がいた。

    「北斎漫画」がメインの扱いで、浮世絵を期待していくと肩透かしを喰らうと思うが、これはこれで楽しかった。200年近く前にこんな作品が作られていたとは思わなかった、というクオリティであった。

    もっとじっくり観たいとは思うが、平日の昼間でなければ無理だろう…ひょっとすると、それでも難しいかもしれない。

  • 聖地巡礼

    いつもとは違い、午後に山種美術館に行ってきた。

    にも書いたけど、東山魁夷の「年暮る」を観ると、ユニコーンの「雪が降る町」が頭の中で流れ始める。

    奥村土牛の「鳴門」も良かった。奥田元宗の「奥入瀬(秋)」も素敵。奥入瀬と言えば石田武も好きだけど、今回はなかった。あとは、山口華揚の「木精」も見慣れてきた感じ。

    唯一撮影可能だった速水御舟の「名樹散椿」を。速水御舟は「炎舞」が好きだけど、これもなかなか(って偉そうだな>俺)。今回の特別展で、どちらも重要文化財だと初めて知ったのだが、まだまだ知らないことが沢山あると思い知った次第である。