アンガーマネジメント

これまでは、無責任に好き勝手やろうとする人間、無根拠な思い込みで暴走する人間に腹を立てることが多かったが、最近は、彼らが出す成果だけを享受して、扱いが面倒なところは私に押し付けてくる上司に対して頭に来ている。それならアンタは一体何を管理してるんだよ、と。

そんな生活をしていると、本当にどうでも良いことで頭に血が上るようになり、そのうち脳卒中にでもなるのではないかと心配になり始めた。そこで、頭に来た時は6秒待ったり数を数えると良いという話を思い出して、ググってみたら、アンガーマネジメントという分野があるようだ。その手の本から、Amazonでの売れ行きと、書店で中身を見て、「実践アンガーマネジメント」(安藤俊介、朝日文庫)を購入した。

前半は、以前は実践していたけど、気がついたらしなくなっていたことが大半だった。今でも実践しているのは、自分の怒りを記録するということで、それは正にここでやっていることである。勿論、そのまま書くとマズイことは伏せたりぼかしたりしてあるし、タイミングをずらして書くこともあるけれど。その一方で、愚痴は悪い意味での刷り込みになるからしない方が良いというのも実感として分かるので、書き方には注意すべきだと再認識した。

後半は、怒りというか、感情の制御というか、物事の捉え方についてが書かれているように思えた。「ポジティブシンキング」とでも言えば良いだろうか。自分は結構根に持つタイプだとは思っていたが、この本で言う「怒りに負ける人」にカテゴライズされるなぁと思わずにはいられなかった(苦笑)

あと、原因より目標、過去より未来というのはもっともだと思う。内容的にもボリューム的にも読み易いので、「信長の革命と光秀の正義」と同様に、また読み返したいと思っている。

初代三遊亭圓朝は、アンガーマネジメント(あるいはポジティブシンキング)の達人だったのだろうなと思う今日この頃である。

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