若き日の不勉強を恥じる

ある論文に倣って数値計算をしたいと思っていることは以前書いたが、一通り論文を読んで、計算結果が示す内容はおおよそ掴めたと思っている。これだけでも面白かったのだが、理論/数値計算で自分の手を動かせば、さらに理解が深まり楽しめるのだと思う。

ただ、先に進むためには、再び/新たに学習すべきことが色々ある…ということで、手始めに「量子力学」(砂川重信)で多粒子系の理論に手をつけたのだが、最初から「ちょっと何書いてるか分からない」(富澤たけし風に)という状況になってしまった。

自分が「置換」を正しく理解していなかったのが原因で、本では2体系を例に述べているところを、自分で3体系まで考えてみたら、疑問は氷解した。元の状態関数から対称/反対称な状態関数を作る際に、N体系の状態関数はN!個の置換の重ね合わせで表現できるわけだが、Fermi粒子の場合、その置換が2つの要素だけ入れ替える置換(=互換)を何回繰り返して得られるかによって、符号が変わる、という話である。

あくまで試験勉強優先なので少しずつだけど、息抜きとして、こんなことも考え続けたい。

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