この時に続いて山種美術館の「日本画聖地巡礼」である。もう一回観ておきたいと思い行ってみたら、結構な人出だった。開催期間終了間際なので、駆け込み需要なのだろうか。
前回と同様に石田武の「奥入瀬(秋韻)」も良かったが、今回は奥田元宋の「奥入瀬(秋)」の方が印象に残ったように思う。その時の精神状態によって感じ方が違うのかも知れないが、どう違うのかは自分では分からない。ちなみに、実際の奥入瀬は奥田元宋の絵のようには赤くならいそうで、ググって実物の画像を確認したら、確かにそうだった。「東山魁夷の青、奥田元宋の赤」と言われるそうだが、知らなかった。まだまだ浅学である。同じ奥田元宋の「松島暮色」は、赤くはないけど素敵だった。
東山魁夷は相変わらず素敵で、奥村土牛は「この人が描いた絵」という、ふんわりとした雰囲気がある。
一通り観終えた後でCafe椿で一服。今回の展覧会にちなんだ和菓子+抹茶にしようと思っていたのだが、「散椿」を選択。これは常にメニューに入っている「定番品」なのだが、食べたことがなかったので目が行ってしまった。まぁ、大きな美術館や博物館のように、特別展の後に常設展を観たと思って…
帰りの電車でヤマザキマリの「貧乏ピッツァ」を読んでいたら、硬めのパンで野菜を挟んだものを食べたくなり、最寄駅そばのパン屋で玉ねぎサラダ+鶏肉を挟んだパン(正式名称は失念)と、チーズが乗ったガーリックトーストを購入。また、本の内容が面白いので、同じくヤマザキマリの「パスタぎらい」も買ってしまった。これくらいなら勉強の息抜きに良いのではないかと思っている。
これで年内の美術館・博物館訪問は終わりの予定。「日経おとなのOFF 2024年絶対見逃せない美術展」が出たら、それを読みながら来年は何を観に行くか考えようと思っている。