週記以上日記未満

勉強の記録、愚痴の書きなぐり

「本を読んだものの練習問題ができないという読者は何も学んでいないのだ」(J.J.Sakurai)
「数式を追う気力がなくなったら退役しろ」(鶴田匡夫)
「卑怯もへったくれもない、やられるお前が悪いのだ」(小学生の頃に読んだ漫画の敵役)


  • AIづくし

    10月上旬なのに11月中旬の気温というのは結構堪えるが、熱いほうじ茶が旨い。週末は秋晴れになって気温も戻りそうなので、それに期待である。

    ノーベル物理学賞は機械学習だった。純粋な機械学習への貢献ということであれば、受賞者の二人と肩を並べる業績の人は他にもいるらしいが、「物理学の理論から」ということに意味があるのだろうか。違和感はあるが、近年のAIの盛り上がりを考えて物理学賞と化学賞と生理学賞のいずれかから授与するとすれば、物理学賞かなぁという気もするけど、ニューラルネットワークは人間の脳を模しているのだから生理学賞、という考えもありかな?と思ったら、化学賞にもAIが絡んでいた。

  • 色んな意味でスッキリ

    以前から、不要になった小型家電は、自宅から徒歩20分程度の公共施設に設置されているリサイククルボックスに出していたのだが、充電池についてはのリサイクルボックスがないものと思い込んで、どうしたものかと思っていた。

    もっと近いところにリサイクルボックスがあるのは知っているんだけど、平日しか受け付けていなかったり、いわゆる「パパママショップ」で入り難い。

    しかしながら、改めて調べてみると、同じ公共施設にあるらしいので散歩がてら行ってみたら、小型家電のリサイクルボックスの上に充電池のリサイクルボックスが置いてあった。うーむ、これは単なる見落としかも知れない…

    これからは健康も考慮して、天気の良い日に運動がてら持って行くのが良いだろう。今日も早足気味に行ってきたが、良い運動だった。

  • 現在過去未来

    渡辺真知子の「迷い道」ではないが、二つのオンライン記事を読んで、色々と思うところがあった。

    一つ目は、(国研)海洋研究開発機構の強化ガラスのシミュレーションに関する記事で、好奇心を刺激されつつ面白く読んだ。

    まず、若かりし頃、導入したてのFEMソフトでヒビ割れのシミュレーションはできないのかと言われて困ったことを思い出し、懐かしい気持ちになった。さらに、上記の記事ではここで書いた「オランダの涙(ルパートの滴)」についても言及しているが、未だにApple. Phys. Lett. に掲載された論文を読んでいないことが少々恥ずかしく感じた。

    また、ガリレオ・ガリレイの「宇宙という書物は数学という言葉で書かれている」という言葉が出てきたことや、「最小限のモデルでリアルなシミュレーションをしたい」という発言が素敵に思えた。ガリレオ・ガリレイの言葉については過去にも書いた記憶があるが、光学系の仕事をしていた頃のことを思い出す。私が理解できて上司に理解できないことがあると、必ず上司は「Golden Childさんは数学は得意だから」と言ってきたので、内心「貴方は言葉が不自由なんだよ」と思いながら聞き流していた。

    しかしながら、先日のように、今では自分も言葉が不自由になったと感じており、今から手を打っておくのは大事なことだと思っている。今までは、こういう物理学のシミュレーションは定年退職してから再開しても良いかなという気持ちがあったのだが、それからでは頭がついて行かないのではないかという不安が理由である(定年が65歳になったりしたら尚更)。

    そんなときに読んだのが、DIAMOND onlineの、脳の機能は60歳までは衰えない、という記事である。帰納的推論力、空間認知力、認知速度、計算能力、言語能力、言語記憶能の年齢依存性を調べたもので、60歳を過ぎてからの下降具合が恐ろしいし、計算能力については他とは異なり単調減少なので尚更である。60歳以降に現れる個人差は、運動習慣、社交性、学習歴の3つが影響しているそうなので、今から始めておくという判断は適切なのだろう。

    ただ、社交性を求められるとなぁ…(苦笑)

  • 秋に備えて

    そろそろ急須でほうじ茶を淹れる時期が来ると思い、この時と同じお店でほうじ茶を買うことにした。

    お店に近づきながら、妙に人がいると思ったら、イートインスペースを使うお客さんが結構いて、4〜5人用のスペースにそれ以上の人がいたのではないだろうか。前回このお店について書いたときはリピートするかは微妙と書いたが、上記の様子を眺めながら、人がいないタイミングであれば、再び抹茶パフェを食べるのも良いかも知れないと思ってしまった。

    自分は欲しい物を購入したら早々に退散したが、お茶屋の匂いは良いものだ。

  • 表参道〜恵比寿

    久しぶりに根津美術館に行ってきた。表参道駅から美術館に向かう途中にあるプラダ青山店はいつ見ても面白いが、中は入る勇気はない(笑)

    今回の企画展は「夏と秋の美学 鈴木其一と伊年印の優品とともに」である。「伊年印」は俵屋工房の商標的なものだそうで、恥ずかしながら今日まで知らなかった。Sfumartというサイトで琳派のことを「直接教えは受けないけど勝手に尊敬して勝手に学ぶ」と表現していたのが何だか素敵。

    「夏秋渓流図屏風」のように見応えのある作品が色々あって良かったけど、酒井抱一の「波図屏風」がまた観たくなった。もっとも、これは「いかにも琳派」というよりも「いかにも酒井抱一」というべき作品かも知れない。

    猛暑は過ぎ去ったので、根津美術館から歩いて山種美術館に向かうことにしたが、カフェで一息つきたくなったのと、歩数を稼ぐために少し遠回りしようと思い、渋谷氷上神社近くのカフェで一息ついた。ボケ防止にはお店の新規開拓が効果的らしいというのもあったけど、小心者なので結構ドキドキ。

    山種美術館は、東山魁夷展の最終日だけあって結構混んでいたが、やはり「満ち来る潮」は良かった。引いても間近でも、それぞれの見方で楽しめる。

    予想通り、「Cafe椿」は空きを待つ人が並んでいた。先にカフェで一息ついてから行って正解だったが、ちょっと残念な気も。

    次は、三井記念美術館(「文明の十字路」)、静嘉堂文庫美術館(「眼福」)、三の丸尚蔵館(「花鳥風月」)を一気にハシゴしても良さそうな気がする。

  • 承認欲求過剰

    部下の一人が転職するそうだ。もっとも、部下といっても他部署を主、自部署を副たる業務としており、自分のところはバタバタする時期はあるだろうけど、今の人員でやりくりできるのではないかと思っている。他部署での業務については人の補充を行うそうだが、そちらの詳細はよく分からない。

    転職の理由は、主たる(=他部署での)業務での評価が不当に低いという不満であり、転職先はそれなりに名の知れた会社である。部下の発言からは、この転職はキャリアアップだという高揚感だけでなく、自分がいなくなることで自分を軽んじた人たちが困ればいいんだという復讐心があるように思えた。

    その気持ちは少し分かるが、よく分かるとは言い難い。この部下は、他人がやったことを自分がやったかのようにアピールしたり、作業慣れや知識の有無で足りるレベルの仕事を囲い込んで「自分が仕切っている感」を出そうとする悪癖を持っているからで、私から見ると、実力以上の処遇を望んでいるように見えるのだ。本人も、なりたくてそうなった訳ではないだろうが、心掛け次第で回避できたはずなのになぁとも思う。

    ただ、だから転職しても上手く行かない、とまで書くつもりはない。転職先は、部門長が有資格者であるなど優秀なスタッフが揃っているようなので、無意味な自己主張はせずに周囲から学ぶことができれば、名実共にキャリアアップになるだろう。そうなった時に「あの会社は私のような人材を使いこなせなかったんだ」と言えばいいと思う。

  • 暇人の繰り言

    今の仕事について考えていて、「バッドノウハウ」という言葉が思い浮かんだ。本来は「ソフトウェアなどを使いこなすために、ストレスを感じながらもしぶしぶ覚えなければならないようなノウハウ」だそうだが、「ソフトウェア」を「法律」に置き換えると、技術者から見て私の仕事はバッドノウハウの塊に思えるかも知れない。

    ただ、法律の世界で生きている人からすると、なるべくしてそうなっているルールであって、ストレスを感じたりしぶしぶ覚えるものではない、ということになるだろう。

    また、結果によっては億単位の金が動いて、それが給料や研究開発費に影響するのだし、バッドノウハウとは違うような気がするのだけれど、「地獄の沙汰も金次第」と言ってしまうと身も蓋もないかな。

  • 有楽町

    出光美術館で「物、ものを呼ぶ」を観てきた。以前も書いたが、帝劇ビルの建て替えのため来年1月から休館するにあたり、所蔵のコレクションの展示第4弾だそうである。

    今回の展覧会は書画についてで、内容的に多くの人が興味を持ちそうだし、実際、過去の展覧会よりも人が多いように思う。個人的には、酒井抱一の作品を色々と観ることができたのが嬉しい。他にも魅力的な作品が沢山あったし、もう一回は来たいと思う。

  • 再会して飲む

    年2〜3回のペースで一緒に飲みに行っていた異業種同職種の人が今年の4月に転職して、職種も異なるものになった。その人が、転職直後に比べて時間に余裕ができたので、一緒に飲もうということになり、一杯やってきた。

    色々と苦労が多いようだが、給料も上がったそうだし、新たな取り組みもできる裁量がありそうに思われた。もっとも、そこは「論より証拠」なので、それ以上言及することは控えておく。

    こういう人との飲み会は、これからも行いたいものである。

  • 若き日の不勉強を恥じる

    ある論文に倣って数値計算をしたいと思っていることは以前書いたが、一通り論文を読んで、計算結果が示す内容はおおよそ掴めたと思っている。これだけでも面白かったのだが、理論/数値計算で自分の手を動かせば、さらに理解が深まり楽しめるのだと思う。

    ただ、先に進むためには、再び/新たに学習すべきことが色々ある…ということで、手始めに「量子力学」(砂川重信)で多粒子系の理論に手をつけたのだが、最初から「ちょっと何書いてるか分からない」(富澤たけし風に)という状況になってしまった。

    自分が「置換」を正しく理解していなかったのが原因で、本では2体系を例に述べているところを、自分で3体系まで考えてみたら、疑問は氷解した。元の状態関数から対称/反対称な状態関数を作る際に、N体系の状態関数はN!個の置換の重ね合わせで表現できるわけだが、Fermi粒子の場合、その置換が2つの要素だけ入れ替える置換(=互換)を何回繰り返して得られるかによって、符号が変わる、という話である。

    あくまで試験勉強優先なので少しずつだけど、息抜きとして、こんなことも考え続けたい。

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