恵比寿〜三越前

山種美術館で「東山魁夷と日本の夏」、三井記念美術館で「五感であじわう日本の美術」を観てきた。

山種美術館では、一番の売り(今風だと「推し」?)であろう、「満ち来る潮」が圧巻だった。金箔やプラチナ箔で表現された波が素敵で、近付いたり離れたりを繰り返して、見え方が変わることを楽しんだりして堪能した。新国立美術館で観た唐招提寺御影堂の障壁画や、東京美術倶楽部 創立百周年記念「大いなる遺産 美の伝統展」で観た「青い谷」に通ずるものがあると思った。

不思議なもので、「年暮る」を観ると、なぜか頭の中でユニコーンの「雪が降る町」が流れ始める。

一作品、「緑潤う」だけが撮影可能だったけど、カバーガラスで映り込みが生じて、イマイチである。まぁ、観てナンボってことで。自分の後に写真を撮ろうとした人がスマホを構えたところ、他の人が間近で作品を観始めて、撮ろうとした人が困っていたのは気の毒のような、可笑しいような。まぁ、基本は観るものだからねぇ…

最後の「Cafe 椿」で抹茶セットを。和菓子は「満ち来る潮」をモティーフにした「あげ潮」である。以前の自分はつぶあんが苦手だったけど、今は美味しく頂ける。先日、4つを持ち帰りにすると書いたけど、三井記念美術館に行くことにしたので、開催期間内にもう一度来て、今回とは違う1つを食べて、3つを持ち帰りにしようかと(笑)

三井記念美術館では、何と言っても安藤緑山である。「美の巨人たち」で紹介されていた「竹の子と梅」や「三茄子」はなかったけど、肉眼で彼の作品を観るのは初めてだと思うので、嬉しかった。

ただ、先に「満ち来る潮」を観たからか、インパクトはちょっと弱めだったかも…

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントの入力は終了しました。