カテゴリー: 読書

  • 「すごい物理学講義」(前半)

    夏休みに物理系の本を読もうと思い、最初は量子コンピュータ関連の本にするつもりだったのだが、ネットで物理系の読み物を調べてこの本の存在を知り、先にこちらを読みたくなってしまった。

    単純に物理学の発展を書いた本だと、非専門家が書いた、人間模様が中心の本を想像するのだが(それはそれで楽しめるのだが)、この本は、その道の専門家(著者の専門はループ量子重力理論)が数式を使わずにイメージを膨らませてくれる、丁寧な説明だと感じられる。それでも難しく感じる箇所は多々あるが、それは自分の実力である(苦笑)

    また、ギリシア哲学(ループ量子重力理論にも大きな影響を与えているらしい)に言及した導入や、随所に出てくる心に染み入る表現も良い。「何事であれ、誰かが理解した後に理解するのは簡単である。難しいのは、物事を最初に理解することである。」とか、他にも良い言葉があったけど、引用するとキリがないので、日々の業務で感じることとも重複する一つだけにしておく。著者は文学賞を取ったことがあるというのも納得である。

    パウリなど、この手の本に必ず出て来そうな大物が出てこないのは少々寂しい気もするが、アインシュタインとヒルベルトの関係、アインシュタインとボーアの関係は素敵だと思った。

    ここまでは前半(第2部)までの感想であり、後半は、著者の専門分野であるループ量子重力理論に入って行くので、一気にペースダウンするだろう。ひょっとするとこのまま放置かも知れないが、ここまででも十分楽しめた。

  • 久しぶりのときめき

    量子コンピュータに関する書籍を購入して読み始めた。この手の本は過去にも読んだことがあるのだが、その時は、結局よく分からないという感想だった。今回も同じ結果に終わるかも知れないが、Amazonのレビューを読んで、読んでみようと思った次第である。

    前回読んだ本も同様だが、その分野の専門家が書いているだけあって、すぐに実現するわけではないとか、あらゆる計算が早くなるわけではないとか、ちゃんと現実も書いてあって好感が持てる。

    今回の本の方が噛み砕いて説明しているように思えるが、本当にそうなのかはこれから読んで確かめよう。

  • 国破れて著作権あり(城所岩生、みらい新書)

    副題に”Winny”の文字があることも手伝って、読んでみたくなり購入したのだが、試験が終わってからにしようと思い手をつけていなかったので、古都巡りの新幹線やホテルで読むことにした。

    著作権制度と人質司法が抱える問題点の改善提案にWinnyを絡めたような内容で、話があちこち飛んでいるような印象も受けたが、それを差し引いても読み応えがあった。生成系AIの盛り上がりとも関連して、もっと著作権法を知りたいと思っている。

    AIと言えば、その出力を吟味するだけというのも面白くないので、自分に何ができるのかを考えている。時間軸で言うと、年内に何かできれば嬉しいが、ちょっと難しいかな。

  • イメージを掴む

    気がついたら木曜日から試験勉強をしていなかった。関連する本(新書)を読んではいたけれど、それでは不十分である。過去問を解かないと。とは言うものの、過去問だけやっていても去年のようになるので、気をつけねばなるまい。

    その一方で、全体像を掴むために、最初に新書を読むのも良いなと思ったが、考えてみると、この本を読むのは2回目で、それゆえ比較的すんなりと頭に入ってきているのかも知れない。自分の傾向として各論に拘りがちなので、こんな勉強方法も良いだろう。

  • 「絶対悲観主義」(楠木建、講談社)

    今週は体調がイマイチだったので、気楽に読めそうな本をと思い、この本を読んでいた。「限りある時間の使い方」に通ずるものがありつつ、適度に緩い感じで面白く読めた。

    本のタイトルについては、「過度の期待は禁物」あるいは「脱力主義」くらいの意味に受け取っておけば良いと思っている。

  • 「限りある時間の使い方」(オリバー・バークマン、かんき出版)

    NewsPicksの記事で紹介されていて、興味を持ったので読んでみた。

    これまでの読書のように、当たり前のことを実践できていないという気づきは多々あっが、「なるほどねぇ」と思える新たな気づきも少なからずあって、さらに心が洗われるというか、心穏やかになれるような書きっぷりの本で、読んで良かったと思う。

    NewsPickの影響で、「遅考術」(植原亮、ダイヤモンド社)も購入したのだが、次はこれを読もうと思う。本屋で手に取った時はこちらの方が面白そうだと思ったのだが、「限りある時間の使い方」の方がスルスルと読めたので、そのまま読み進んだ感じである。

    「ファスト教養」(レジー、集英社)と「絶対悲観主義」(楠木建、講談社)も気になっているのだが、それを読むのは限りある時間の使い方として適切なのか、迷うところである(笑)

  • 一気読み

    法律系の書籍のKindle版を購入して、3時間程度で読み終えてしまった。単行本だとB6版で251ページだから、それなりのボリュームだと思う。面白くて読みやすかったのは確かだが、自分でもビックリである。その一方で、読んだことを思うように実践できるようになるには、地道に実務経験を積む必要があるだろう。

    繰り返し読むために単行本を買ってしまうかも。

  • 不安を消そうとしたら

    今後のことを考えて「人事の超プロが教える 会社員 50歳からの生き残り戦略」という本を読んだのだが、「俺、こんなにできるかな」と不安が増えてしまった(苦笑)

    できるようにはなりたいので、精進あるのみか。

  • 映画を早送りで観る人たち

    読了。くどくど書くのも気が引けるので、手短に書くと、本書の最後の方に書いてあったように、昔から「今時の若者は」と言われていたのと同じことなのだろうと思う。

  • 管理会計

    別に仕事で使うわけではないのだが、管理会計について知りたいと思い、「ストーリーで学ぶ管理会計入門」という書籍を読んだ。漫画以外は紙で読みたい人なので、Kindle版しかないのが少し不安だったけど、問題なく読めた。「入門の入門レベル」と言っても良いかもしれないレベルだが、自分にはこれくらいで丁度良い。

    同じ著者の入門書が気になるところだが、すぐに必要な知識ではないし、一度読んだ「ストーリーでわかる財務3表超入門」をもう一回読んだ方が良いような気がしているので、まだ購入はしないかも知れない。