仕事である技術文献を読んでいたら、「楕円偏光を、円偏光と直線偏光に分離する偏光ビームスプリッタ」のような光学素子があるかのように読めてしまい、しばし悩んだ。しかしながら、読み返してみると、「直線偏光が複屈折を持つ媒質を透過して楕円偏光になったことで生ずる(入射偏光と直交する)直線偏光成分の測定を行う光学系」というのが正しい理解のようだ。結局は普通のPBSのことである。
それに関連して、複素屈折率を持つ媒質でのFresnel係数を求めたくなった。遥か昔に作ったExcelシートは屈折率が実数であることが前提なので、これを修正しようと思ったのだが、単に数をCOMPLEX関数で表現すれば良い訳ではなく、各種演算も複素数対応にする必要がある。一つのセルで全ての処理を書くと、セルの値が”#VALUE!”になってしまい、何がおかしいのか分からない。ここは無理をせずに複数セル分けてやったら上手く行った。別に何かに使う訳ではないのだけれど、良い気分である。
Jones Matrixの計算もしてみたくなったが、やるなら勤務時間中、昼食後の眠気覚ましだな。