「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史建、ダイヤモンド社)

帰省中の夜は飲酒を控え目にして読書に充てて、この本を何日かかけて読了した。気合を入れて読まなければいけない本だと思っていたけど、実際に読みはじめてみると対話形式で思ったよりも読みやすい。

ネガティブな結果を得るのが怖いから、形の上では良い結果が得られる可能性を残しておくために「忙しくてやる時間がない」のような言い訳をする話など、自分を省みてドキッとしたり恥ずかしくなったりすることが何度かあった。

本のタイトルでもある「嫌われる勇気」のところだが、自由とは他者からの評価を気にしないことであり、自由になるには他者から嫌われることを恐れない勇気が必要であること、というのは理解した気になったが、後から出てくる「貢献感」と他者からの評価を切り分けられることについては、まだスッキリとはしていない。主観だけの問題なら自己満足と違いがないように思うし、鈍感力で突破する方が楽に思えるけど、そういう問題ではないのだろう。

上述のように、対話形式で読みやすいので、その時は分かった気にはなるんだけど、後から考えると頭の中が整理し切れていないところが多々あって、どこまで理解できたかは疑問である。しかしながら、この本を通読することができたので良かった。読み返す際には初読に比べてグッとハードルが下がるだろう。

結局のところ「本を読む余裕がない」「勉強する余裕がない」というのは、やらないことを正当化するための言い訳でしかないんだな、と(苦笑)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントの入力は終了しました。