今週のとある一日は、仕事をサボって休暇を取って、東京国立博物館と静嘉堂文庫美術館に行ってきた。
まずは、東京国立博物館の特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」だが、一番印象に残ったのは、正宗、貞宗、長光、三日月宗近といった日本刀だろうか。常設展でも国宝の日本刀があったような気がするので、以前観た物もあるかも知れない。埴輪や螺鈿細工も良かったが、人の多さで他の印象が薄れてしまったというか、国宝よりも人を観に行った感じがある。まぁ、こんな機会があれば、観たいと思う人は沢山いるよね…
トーハクを後にして、JR上野駅改札内の「蕎香」で胃袋を満たし、丸の内オアゾの丸善で理工書を眺め、ルノアール新有楽町ビル店で一服した後で、静嘉堂文庫美術館へ。
今回一番インパクトがあったのは、酒井抱一の波図屏風である。まさに燻し銀というか、渋くて格好良いというか、また観たい。
曜変天目は、去年、三菱一号館美術館で開催された「三菱の至宝展」でも観たのだが、ちょっと蓮コラのようでいて、素敵な感じである。そのうちぬいぐるみも買いたい(笑)。漆器のレプリカが198万円だそうだが、これが売約済というのも凄い。
付藻茄子は「信長の野望」を想像してしまったが、個人的には三国志派なので…
充実した一日だったが、以前と比較して、立体物に関心が向くようになったように感じる。好みは移ろうものなんだろうなぁ。