三の丸尚蔵館で「花鳥風月―水の情景・月の風景」を観た。三の丸尚蔵館を誰でも入れる皇居内の施設だと勘違いして、入場券を持たずに当然のように入ろうとして係員に止められている人がいるがちらほらと。そうとは知らずに入ってみようかなと思う気持ちは何となく分かる。
一番のお目当ては伊藤若冲の「動植綵絵 梅花皓月図」で、これはこれで素晴らしかったんだけど、一番印象に残ったのは、濤川惣助の「七宝墨画月夜深林図額」。「これ、本当に七宝なの?」という感じがして凄かった。
恥ずかしながら、並河靖之の名前にはピンとくるのだが、濤川惣助は帰宅後にググってみて、赤坂迎賓館の七宝の人だと知った。「美の巨人たち」で下絵が渡辺省亭であることを含めて見た覚えはあるが…「東京の濤川、京都の並河」か。まだまだ知らないことだらけである。
三の丸尚蔵館を出た後は、目の前にある売店で菊華饅頭を買った。普通に美味しい饅頭だったというと、偉そうな物言いだろうか…?
その後、皇居内を少々散策してから、三井記念美術館まで歩く。
「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰」は予習不足であった。ミスラと弥勒の関係だとか、事前に美術館のプレスリリースなどを読んでおけば良かったと後悔しているが、開催期間中にもう一回行くかは微妙なところ。他の展覧会次第だろうか。
色々な半跏像が面白い(失礼?)と思ったのだが、以前トーハクで見た仏像で、調布・立川・国立・国分寺辺りのお寺の半跏像があった気がして、どうにも気になったので調べてみた。調布の深大寺にある釈迦如来倚像で、2021年の「最澄と天台宗のすべて」で観たのだと思う。半跏像ではなかったが、微妙な「緩さ」が感じられてもう一回観たいかも思ったので、ここで書いておけば後から拾い出せるだろう。