人が作ったルール

かつて技術者だった頃、物事は物理法則というルールに従っていて、条件が同じであれば誰がやっても同じ結果になるのが美しいと思っていた。しかしながら、ビジネスの話になれば、技術的な案件であっても事情は違い、交渉スキルや立場の強弱などに左右される。また、交渉で話がまとまらず、裁判まで行くこともあるだろう。

今の業務は人為的な取り決めがルールなのだが、それ故に人によって判断が異なるのが面白いと思って仕事をしている人もいたりして、技術者の頃とは違った風景が眼前に広がっている。もっとも、そのルールを、「言葉遊び」だとか「屁理屈の言い合い」と揶揄されることがあるけど。技術者から見ると、本来は物理法則がルールであるはずが、(怪しげな)人為的な取り決めがルールになっていると不満を感じるのだろう。気持ちは分かるけど、自分たちにルールを決める権限はないのだ。

そんなことを思いながら、ここで触れた弁護士のブログ読んでいたら、「国によって法律が違うのだから、理系と違って法学に最先端とか進んでるという考えは馴染まない」という趣旨のことが書かれていた。何となく肯首できるけれど、法学でも「新たな概念が出て来る=進んでいる」という考え方はできそうにも思う。ブログの主の、文系と理系のちゃんぽん感にシンパシーを感じつつ、面白く読んでいる。

来週もこの辺りで色々と考えることがありそうだ。楽しいような、胃が痛いような、何とも言い難い心境である。

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