『さらば「日本製」…まもなく日本の「基幹産業」がどんどん消えてなくなる!』という記事は、実感が伴うという意味で読みごたえがあった。
長期の海外出張をしていた頃、Steve Jobsの”Stay hungry, stay foolish”という言葉をみて、日本人は「満ち足りたお利口さん」に思えたとか、出張先のショッピングセンターにある家電売り場の商品を見たりして、日本が沈み行く船のように思えるけど、光学機器のような作り込みが重要な製品はまだ行けそうだと思ったとか、日本メーカーは「高性能・高機能の製品を作れば売れる」という感覚が抜け切っていないように感じたとか、そんなことを思い出すのである。それがさらに進んだのが現状であるという話なのかなと。もっとも、これは自分でなくても、何らかの機会で外から日本を眺める機会を得られれば、同じようなことを感じたと思う。
冒頭の記事の最後の方にある「リスクを取って新しいビジネスや付加価値を生み出そうとしなかった企業の末路」という表現はズシリと来る。「企業」を「人」に読み替えても同じことが言えそうだし。この10年間の自分の成長と、光学設計者としての10年間の成長具合を比較すると、尚更そんなことを考えてしまうのである。
結局のところ、そういうことを気にする暇があったら成長するための行動しろ、ということになるのだけれど。