_ ここで何回か触れているように、私の業務の一部は(*1)薄板状の素子の振動解析。現在の解析モデルは単板だが(*2)、実際の素子は電極膜がついているので、最終的にはこの影響も取り込む必要がある。先日のプレゼンでも、その辺りはどう考えているかという質問があったので、「『膜の付着=部分的な密度の増加』のようなモデルを考えないと計算機の性能頼みになってしまう(そしてそれは不可能だ)と思う」と答えたのだが、今一つ納得して貰えなかったようだ。
_ どうも「すべてを厳密に取り込まないと結果は得られないのではないか?」ということらしい。膨張率の差による熱歪みのように、このような考え方で取り込めないものがあるのは事実だが、全てを厳密に取り込んで、尚且つ時間も計算機資源もかけないというのは不可能。できる限り簡単な近似で本質を押さえるのが大事だと思うし、全てを取り込んだところで、何が何に起因しているのか判断に苦しむだろう。まぁ、大学の研究室ではないし、「頭使うより体使え」的な雰囲気もあるので、こういった主張は受け入れられそうにない。
_ …などと考えつつ、文献検索をしていたら"A perturbation analysis"なんて書き出しの論文が。思わず口元がニヤリ。
_ 天気悪すぎ…買い物以外はsingles(my little lover)などをBGMにだらだらと過ごす。
_ UNIX MAGAZINEを読んで、"sudo apt-get install migemo"。今までは 「Ctrl-s→Return→入力→変換(Return)」だったのだが、かなり快適に。
_ nDiary Antenna巡りをしていたら、並木美喜雄の「量子力学入門」が分かりにくいという意見が。
_ 以前読んだことがあるのだが、岩波新書から出すような本ではないと思ったような気がする。私がいた研究室の助手が「並木美喜雄は量子力学の解釈問題が活動分野(の一部?)なので、文章は難解なものになりがちだ」というようなことを言っていた。
_ 自分が最初に読んだ量子力学の入門書(啓蒙書)は、書名は忘れてしまったのだが、片山泰久(*1)が書いたブルーバックスだったと思う。後は普通の(?)量子力学の教科書だけかも。
_ 自分は読んだことがないのだが、朝永振一朗の「光子の裁判」(講談社学術文庫「鏡の中の物理学」に収録されているはず)はすこぶる評判がいいらしいので、初めて量子力学の世界を知ろうと言う方は、これが良いのではないかと。
_ 私自身が買おう買おうと思いつつ、忘れてしまっている一冊なのですが(^^;