_ 他人とシミュレーションソフトの話をする際に、「正しく間違える」という表現をよく使う。微分方程式の境界条件や、最適化問題の各変数の初期値とその重み付けを不適切なものにしたため役に立たない結果が得られた場合、それは使う人間の問題であってソフトには罪がない、ということを言いたいわけである(*1)。
_ この表現に「は?」とか「何それ?」という反応を示す人は、ソフトまかせで自分が何をしているか分からなかったり、自分がソフトを使う立場になった途端にしり込みする。感性の違いに依存する部分はあると思うが、今のところハズレはない。母集団が多くはないのでそのうちハズレが出るだろうが、それがどんな相手か楽しみではある。