_ 定食屋のおばちゃんに、「お兄ちゃん、学生さん?」と質問される。嬉しいような、嬉しくないような…
_ 理由は「いつも勉強しているから」だそうだ。確かに料理が来るまでの待ち時間は仕事の資料を読んでるが(結構集中できる)、駅で降りてすぐの定食屋で、しかも某私大からの最寄り駅(*1)だからという先入観は大きいかもしれない。そういえば、前に住んでいたところも学生が多いところだったので、間違えられることが多かったなぁ…
_ 今日は一品サービスしてくれたが、今までもそういうことはあったので、勘違いしたお詫びという訳ではないだろう…と書いていて、今までは学生だと思ってサービスされていたとしたら…と考えてしまった。
_ 昨晩、某理論物理学者のWeb日記でメゾスコピック系におけるOnsagerの相反定理について触れられていた。「元々固体物理というか、電気伝導の概念だったっけ?」という疑問から手元の文献を探した結果、不可逆過程の熱力学(統計力学?)の概念だということまでは分かった。しかしながら、「導出はLandau and Lifshitzを…」とのことで、全てを理解しようという考えは捨て去ることに(笑)
_ 調べている途中に固体物理の本を見ていると、「Fermi球の薄皮」のところに目が止まる。電場によってFermi球がシフトするが、実際の電気伝導に寄与するのはシフトの効果を相殺できないFermi球の表面付近の状態だけが電気伝導に寄与する、というヤツである。
_ これが強磁場中では状況が一変する。もはや中身が詰まった球ではなく、同心円筒状(Landau準位)に状態が配置されるので、電場で分布がシフトすると(*2)、ほとんど全ての状態が電気伝導に寄与するようになる。先輩二人に「何でFermi面以下の状態も電気伝導に寄与するのか」と言う質問をされて、同心円を描いて説明した時の「ああっ」という驚いた顔は、なかなかだった(*3)。
_ 話は再び「メゾスコピック系におけるOnsagerの相反定理」に戻って、原論文のコピーとこのテーマに1章を割いている書籍(*4)を読み始める…うーむ、難しい(笑)