_ 設備を作る側の人から、自分が設計している光学系について質問を受けた。要約すると「平行光線が有限角度でレンズに入射している場合、その角度は手持ちの装置を使ってどうやって求めれば良いのか」という質問なのだが、「今すぐには(私には)答えられません」というのが私の返事。同じ質問が隣席の人に振られると、「それは節点の性質を使って云々」という単純明快な説明が。「手持ちの装置」がどんなものか全く知らなかったとは言え、節点の性質(*1)を使えば容易に求まるということには気づくべきだった。隣の人はこの業界で10年近くやっているだけに、教科書に書いてある基礎的なことと実際の設計がリンクしている。
_ こんな時、決まって思い出すのが J.J. Sakuraiの「本を読んだものの練習問題ができないという読者は何も学んでいないのだ」という言葉。