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約15年の間、「決めない」あるいは「決められない」人を沢山見てきた。得点を増やすよりも失点を減らすことを考える人と言っても良いかも知れない。この2年近くの間は、約2名だが、決め(ようとす)る人、得点を狙う人を目にしている。所謂「大企業」にはなかったもので面白く、ちょっとギャンブル臭がして怖い面もあるが、会社を大きくする人ってこんな感じなのかなぁとも思う。
馬鹿なタイトルでスイマセン。
光学設計者からFFT PSFとHuygens PSFの違いについて質問を受けた。市販のソフトで計算する場合、前者は名前の通り物体→瞳、瞳→像面と2回のFFTを行っているはず。Defocusを含めて収差は瞳関数に入れれば良いが、波長に比べて大きなDefocusや収差を扱うと精度は落ちるし、大きな画角も同様だろう。後者は多分、多数の光線を追跡して光路長→等位相面を求めているのだと思う。全体で(像面の計算点)×(瞳の計算点)だけの計算が必要になるし、真面目に光線追跡する必要があるのでFFTと比べて計算時間は膨大になる。Fresnel-Kirchhoff積分をひたすら計算といったところか。
この辺りの感覚的なものは、部分的にでも自作プログラムを使うと更に分かるのではないだろうか。自分の場合、ちょっとだけ特殊な回折素子を含む光学系の計算をした際に、当該回折素子(特許っぽい書き方だ)の箇所はユーザー定義面にして、自分でその面を定義するコードを書いたことがある。自分でそういう面の機能を実装してみると「ああ、ソフトの中ではこういう計算なんだな」というのが分かってくるし、物理的な意味も何となく感じ取れるようになる(こともある)と個人的には思っている。
この手の話に不慣れな人には、実際よりも難しく感じられてしまうのかも知れない。
長期の研修も終わり、何となく一段落した感じもあるが、実際にはこれからが本番だろう。早速上司が「研修で学んだことを実践で…」なんてことを言い始めた。一段落した脱力感もあるし、年内は飛ばさずに…と言いたいところなのだが、上の立場では年内に決着をつけたい案件が幾つかあるので、そうも言ってられないかも知れない。
昨日は数値計算的な話だけになってしまったが、Fresnel-Kirchhoffの式とFraunhofer回折の近似の程度の違いによるもの、と言った方が良いだろう。敢えて書くほどの事でもないとは思うのだが、個人的に書いておきたいだけ。
サッカーをフルタイム見たのは多分1年ぶりではないだろうか。海外出張するようになってサッカーを見るどころではなく、異動した後も研修や予備校で時間がなく…という感じだったのだが、考えてみると、日曜は無気力にダラダラと過ごすだけのことが多かったので、中途半端に何かをするよりサッカーでも見ていれば良かったのかも知れない。
試合は面白かった。結果はその内容に相応しいものだったのではないだろうか。
詳しくは書けないが、これからも日本メーカーは負け続けるのかな、と思ってしまった。
誰でも本を読んだり研修に行けば、それなりに知識を得る事ができるが、その知識を使いこなすには場数を踏むことが必要だろう。OJTする余裕だけでなく、する気も無さそうなのだが、そこを乗り越えるのに一苦労するかも知れない。例えて言うなら、川に放り投げて「死にたくなければ泳げ」という泳ぎ方の指導だろうか…こちらが溺れた時にはどういう行動に出るんだろう。
過去に何度か書いているが、OJTと呼べるような指導を受けた事が無いので、そういう経験のある人が羨ましくて仕方ない。まぁ、もうそんな歳でもないんだろうけど。
池上彰の番組が面白かったが、視聴率・評価共に高かったらしい。