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_ 広く一般性を保った理論体系というものは、大上段から一気に理論を展開できるので、しっかり習得すれば極めて強力な武器になる反面、抽象的で理解し難いのもまた事実である。私のような不勉強だった人間が分かったような顔をして書くのもおかしな話だが、解析力学がその例ではないだろうか。
_ 分野こそ違えど、現在受講中の技術講座の内容も同様である(*1)。テキストに目を通すと、最初に汎用性のある形式で理論を展開して、後から系の詳細を入れることで欲しい情報が一気に得られる流れになっている。また、講義の中でも系の詳細に依らずに成立する関係式についての話があって、光学設計者なら誰でも知ってる条件式と密接な関係があるとも言っていた…これを自分の手と目と頭で確認するのはもう少し先の話か。世の中に出回っている書籍の大半は、簡単な具体例で基本的な性質を把握した後でモデルを複雑化して、汎用性のある理論を導くというスタイルだ(*2)。これは取っ付きやすい反面、最終目標に辿り着くまでが冗長に感じられてしまう。
_ まぁ、どちらを使っても最終的に欲しいものが得られるし、実務上はそれを使いこなしさえすれば良いのだが、今回の講座のスタイルの方が圧倒的に私好みである。
_ …なんてことを書きながら復習に勤しんでいる、すっかり涼しくなった秋の夜。
_ 最近ある先輩との距離をちょっと置いている。前の部署からの関係者では私の次に若い人で、今の部署では私よりも年下の人間が結構居るが、今の部署でのキャリアは私よりも短いということもあり、そういう連中に対しても遠慮している様子が見られる。で、唯一「後輩」である私に八つ当たりが来るという流れ。距離を置かれたことを感じてか、たまに話をすると皮肉"口"撃が飛んでくるが、この程度なら楽なものだ。それにしても、距離を置かれるのが面白くないのなら、何で避けられるような真似するかね。これってガキの我が儘と大差ないんじゃないかな。
_ 月曜から飲み。会社を出て少し歩いたところで先輩(≠上述の人)から着信があって、壮行会に名を借りた飲み会に誘われたから私もどうかという話で、誘惑に弱い人間なので誘いに乗ってしまった。前の部署からの知り合いも参加していたのだが、常に私が最年少だったので、今でも実年齢よりも年下に思われがち。未だに20代だと思われていたそうで、既に30代半ばだと話したら驚かれた。最初の印象って強いものだなぁとしみじみ思った。