週記以上日記未満 in May, 2007

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2007年5月23日(水)

P.G. de Genne

_ 18日に亡くなったというニュースが。液晶・高分子の物理でノーベル賞を受賞された人なので、世間的にはこちらのイメージだと思うのだが、個人的には超伝導の印象が強い。理由は至って単純で、学生の頃は液晶や高分子には全くと言って良いほど興味が無かったし、超伝導に興味を持って勉強しようとした時に、「超伝導を勉強するならde GenneかTinkhamの本を読むのが良い」と講座の助手に言われたことが大きい(*1)。「de Genneは何をやっても一流」という話を誰か(*2)から聞いた記憶もある。

_ それでは上述の2分野、これから新たに勉強するならどちらか?と聞かれたら、やはり超伝導という答えになる…液晶や高分子も十分魅力的なのだが、基本的に「電子は波としての性質を持つ」という事実に惹かれた人間なのである。

*1: 結局、勉強に使った本はどちらでもなかったのだが…
*2: 多分、これも助手

2007年5月24日(木)

振り分け

_ 実測データからシミュレーションの設定に落とし込むためのフォーマットを作成して、幾つかの事例について計算結果をまとめて、その物理的意味について説明を付けて、資料を作成して周囲に説明。図やグラフで直観的理解をしやすくしたので反応が良かった。

_ その続きも自分がやる気でいたのだが、上司のコメントを要約すると「そうすると彼の仕事がなくなってしまうから、彼が担当する量を多くしてくれ」「彼を主務にすることで自覚を促したい」。年齢、給料共に「彼>私」なのだが、とてもそうは思えない状況である(苦笑)


2007年5月28日(月)

訃報2件

_ 自分自身は余り聴かなかったのだが、周囲には、今でもZARDを聴くと若い頃の思い出が…とショックを受けている人が。40歳での死は余りにも早いと思うが、同時にもう40歳だったのかと、時間の流れを感じてしまう自分がいた。

_ もう1人は…首相が庇い過ぎとかいう声もあるようだが、自分で自分を追い込んでしまったようにしか見えないのだが。


2007年5月29日(火)

「分かった!」

_ 周囲の人間には1年以上前から常識だったことを、今更そう言われても…しかも発言者は主担当。この状態でここまで無事に来られたのだから、ある意味大したものだ。


2007年5月31日(木)

自動設計

_ 当たり前のことではあるが、人間が決めた初期状態と拘束条件の下で極値を探すだけであり、同じ設定をしたつもりでも、違うソフトを使うと明らかに特定の方向に偏った解が得られる。乱暴な表現をすると、高価なソフトを使えば設定一つで最適解が得られ、廉価なソフトを使うと同じ設定で極めてアンバランスな解に辿り着く。高価な方は各方面から「設計者がバカになる」と言われるだけあって、素晴らしい能力の持ち主だ。

_ 解の偏りはハッキリした傾向を持っているので、ソフト/私の設定どちらの癖か理論的に説明できるだろうし、それができれば修正の指針が得られるはずだが、そのレベルに到達するにはまだまだ努力が必要である。

相変わらずの殿様商売

_ 海外製の某解析ソフトを使わなくなって久しいが、現担当から凄い話を聞いた。特定の計算がまともにできないというバグを修正することなくメジャーバジョンアップを3回行っているそうである。誰も使わないような機能ではないのだが、修正される気配はなく、国内代理店からは「この計算が必要な場合は3つ前のバージョンを使って下さい」と言われているらしい。

_ 開発元/代理店共にこれで商売になるのだから、ある意味凄い。



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