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ScanSnap iX500とディスクカッターが届いた。ScanSnapの設定をして、一応 MacからOCRを効かせてスキャンできているが、まだ良くわからないところがある。本格的な使用は明日以降ってことで。
明確な根拠を示すことができる訳ではないが、人間が理解できることは自身の経験の範囲からは大きく外れないと思っている。どんなに想像力が逞しくても、経験が無いことの全てを想像だけでカバーするのは無理だろう。
物理学のように理論体系が構築されていれば、それに基づいて得られた結果が自分の想像を超えていても、その意味するところは理解はできるが、その結果が信じられずに悩む場合も少なくない。自分自身、自分が設計した製品がシミュレーション通りに動くかどうか、実験結果が出るまでは結構ドキドキしたことを覚えている。
こういうことを考えた切っ掛けは2つある。1つは、厚生労働省が発表した2012年度の個別労働紛争の相談件数で、パワハラについての相談が解雇についての相談を上回ったというニュースである。もう1つは、先日の上司との会話の中で、前の勤め先での上司とのエピソードを話した時のことを思い出したからである。
後者の内容は、当時の上司が私の考えを否定するために物理法則と矛盾することを言い始めて、それはちょっとした勘違いというレベルではなく、光学技術者なのに「光の干渉で明暗が出るのであれば、光が当たっているにも関わらず暗い場所がある訳で、それはエネルギー保存則を満たしていない!!」「光はこの状況では屈折という幾何光学的振る舞いを示すのであって、回折という波動光学的振る舞いなんか出てこないんだ!!」という主張だった、という話である。
(今の)上司は爆笑していたが、それに対するコメントは「部下にライバル意識を持つ上司って、どこにでもいるよね」というものであり、パワハラとは受け取らなかったようだった。「酷い上司だ」という反応をすることを期待していたので不満を感じたのは事実だが、普通の人はそういう反応かな、とも思った。
前の職場で周囲の人達に上司の大人気ない行為について話しても、上司と部下のライバル意識だろうとか、そういうことにして済ませたい、という反応だったり、場合によっては「話を『盛って』るんじゃないの?」と言わんばかりの反応をされたこともある。それがどんなものであったか知りたい方は、折り畳んであるのでこちらをクリックして頂きたい。
部長に相談したこともあるが(*1)、その時の遣り取りも酷いものだった。一つ大きな失敗は、この段階で転職をせずに社内での異動の道を探ったこと。これは自分の判断ミス以外の何物でもない。
当時の自分は周囲に対して「何で俺の言ってることを分かってくれないんだ」と苛立っていた。しかしながら、今は分からない方が普通だと思うし、その方が幸せであるとも思う。折り畳んである部分で書いた出来事の大半は、当時親しくしていた先輩に話したことがあるのだが、その先輩ですら、言ってる程のことじゃないだろうと思っていたそうである。その先輩が認識を改めたのは、彼が当時の私の上司に対して腸が煮えくり返るような真似(*2)をされたからである。そこでようやく「お前の言っていたことが本当だと思うようになったし、お前が常にそういうストレスに晒されているのは大変だと思う」と口にした。
随分と長文になってしまった。まぁ、たまにはこんなこともあるさ。
結構な量をやったのだが、山の高さが少し低くなった程度。先は長い。
本屋で立ち読みした弁理士受験の本に、大学の文系学部を卒業して弁理士試験に合格した人の体験記が書かれていた。その人は選択科目が電磁気学で、Feynman物理学を読んで勉強したと書かれていたのを見て、驚くと同時にちょっと恥ずかしい気分になった…俺も頑張らなきゃねぇ。
二つの部署からほぼ同内容の出願依頼があったのだが、解決すべき課題と発明の効果の記載だけが微妙に異なっていた。二つの部署を束ねるお偉いさん(今日は不在)からの指示が被ったんだろうとは思ったが、肝心なところだけが違っているので、念のための確認に一方の部署に出向いたところ、同じだって分からないの?と露骨に馬鹿にした態度。被った指示をしたお偉いさんには文句を言えないくせに、こちらには上から目線とは…さすがサイコパス野郎はひと味違う。
同じ研修を受講した他社の人と差しで飲んだ。試験の情報交換が目的だったが、それ以外の世間話も面白かった。
後日まとまった人数での受講者同士の飲み会があるのだが、同じ部署の後輩(女性)を同席させても良いか?という質問が。その後輩には「研修で知り合った、弁理士目指して勉強中で独身のナイスガイがいるが、興味があるなら飲み会に連れて行っても良い」と話しているとのこと(苦笑)
千鳥足で帰宅したら、ワールドカップ出場が決まっていた。内容は良くなかったようだが、まずは「勝てば官軍」である。
ホント、「勝てば官軍」である…色んな意味で。
スキャン済み書類がかなりの高さになったのだが、スキャン待ちの方を見ると余り減った感じがしないのが不思議である。製本されたものはバラす手間も結構なものだし、場所を確保するために当初の予定以上にスキャンしそうなので、今月中に終わるのか不安になってしまう。
Webで見つけて喜びつつも手つかずの状態だったRCWA法の資料を読み始めた。しかしながら、出だしのところで「…と書ける」と書いてあってもその理由が分からず、手持ちの書籍も「Floquet-Blochの定理より…と書ける」と書いてあるだけ。過去に「Floquetの定理≒Blochの定理」みたいなことを書いているし、感覚的にはそうなんだろうと思うのだけれど、あやふやな理解はいかんと思い、真面目に勉強し直した。
結局Blochの定理と同じことを言っているんだろうな、という結論。ちょっと天下り的な仮定もあるけど、具体的な方程式に触れずに説明するとこうなるのかな、という感じ。久しぶりの紙と鉛筆の計算に少々ときめいてしまった。
出てくる式を見て、なぜこのように表現できるかが分からないという理由でつまづいているが、それを考えることは物理であると思う。それが分かってしまえば腕力の問題だから…まぁ、その次に腕力の衰えを実感することになるのだろう(苦笑)