週記以上日記未満 in October, 2008

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2008年10月11日(土)

桜木町

_ 元同じ事業部にいた人達と飲み会。5、6年経った今では参加者の2/3が別の会社で仕事をしており、月日が流れたことを感じずにはいられないし、会社が違ってもこういう付き合いを持つことができるのは幸せだとも言える。

_ その中の1人から「給料も良いし、うちの会社受けたら?」と声をかけられた。採用試験に受かるかどうかは別として、勤務地は首都圏だし、業務内容は今までの経験が活かせそうだし、給料も上がるのなら魅力的ではある。しかしながら、やりたいこととは異なる方向性だったりするのも事実。夢見る頃はとっくに過ぎたとは思うのだが…


2008年10月15日(水)

流行は時間領域

_ 社外の数値計算に関する講習会に行ってきた。自分が「講習会では少々物足りないが、かといって、自分で全てを処理できる訳でもない」という中途半端なレベルにいることを実感して帰ってきた(苦笑)。偉そうに能書きはたれるけど、自分で何かをする訳ではない人間は、だいたいこのレベルだ。さらなる精進が必要である。

_ 計算手法だけではなく、解析の対象となる物理現象についても重点を置いた講演が2つあり、これが実に面白かった。1つは純粋に面白そうで、もう1つは固体物理の考え方をそっくり転用しているようなもなので、馴染みやすいというのはあるかも知れない。ちょっと学生気分でバンド計算にチャレンジしたくなって来た…実際するかどうかは分からないけど(笑)

MacBook

_ うーん、欲しい。


2008年10月16日(木)

「できないことを悩むエネルギーは、できることをやることに向けた方がいい」

_ R25の先週号より引用。自分向けだと明白な言葉であれば「言われなくても分かっている」と反発したくなるが、不特定多数向けのものを「俺もそうか?」と感じた時には受け入れ易いものだ。


2008年10月17日(金)

チーム編成

_ 部署内の人員配置を見直す話があるそうだが、専門スキル、担当機種、担当業務(開発、量産フォロー、客先対応、など)、何を基準にチーム分けするかで揉めているらしい。機種別か業務別だと上司が替わることになるので、自分にとってはどちらかが望ましいのだが、上司は私と上司を別チームにすることに強く反対しているそうだ。私がやったことに対して後出しジャンケン的に能書きたれて「俺が一番」みたいにしている人だから、そりゃ反対するだろう。

_ まぁ、結局は現状維持で落ち着くだろうとは思っているが。

飲み会

_ 先輩が憂さ晴らしに飲みに行きたいということで、急遽決定。結構金使ったなぁ。


2008年10月18日(土)

7層AR

_ 本に載っていた設計例を参考に、条件を少し変えて最適化を掛けたりと、動作チェックがてら自作プログラムで遊んでみた。error function(*1)の設定にもよるんだろうけど、初期値のちょっとした違いで随分得られる結果が違うんだなぁというのが率直な感想。

_ 前にも書いたけど、早いところインターフェイスを何とかしないと使い物になるとは言えないなぁ。

瞳の移動

_ 収差論の、瞳の移動に対する収差係数の変化を勉強し直している。レンズ設計において、収差の改善のために絞りの位置を変えるということは、光路図と収差図を交互に睨めっこすれば大凡のイメージは掴めるが、もう少し具体的な理解をしたい。また、アイコナールに基づく一般的な理論は、外観は美しいが中身の具体的なイメージが掴みにくく、単に式変形をフォローしたことがあるだけで、理解からは程遠い。

_ 軸外物点から出た光線が光学系を通って像点に辿り着く状況を考える。この光線を物体面の軸上の点から像面の軸上の点へ向かう光線(マージナル光線)と、軸外物点から絞り(瞳)の中心を通って軸外像点に向かう光線(主光線)の2つに分割する。後者は入射瞳と射出瞳のそれぞれが光軸と交わる点を通るので、入射瞳と射出瞳の結像を表している。このような分離の仕方が、2組の結像がある場合のHelmholtz-Lagrange不変量で表現されているということか。

_ 絞り(瞳)を移動すると言うことは、瞳の結像が変化するのだから、当然主光線は変化する。その際マージナル光線はHelmholtz-Lagrangeの不変量により主光線と関係しているので、物体側のF値(あるいはNA)が固定であれば絞りの径が変化して、絞りの径を固定すればF値が変化するということだろう。

_ 取りあえず、今日はここまで。一般的な理論を脳内で可視化するにはまだまだだが、ここまでの内容でも、書くことで頭の整理には十分役立っている。

*1: レンズ設計の場合も最適化では"merit function"と呼ばれることが多いようだが、目標値からのズレを最小化するのだから、"error function"と呼ぶ方がピンと来る


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