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_ 小林・益川両氏のノーベル物理学賞受賞にイタリア物理学会が反発しているという記事を見た。小林・益川理論の基礎となる仕事をしたイタリア人、カビボ氏の業績が無視されているということだそうだ。
_ 学生の頃、元素粒子屋で当時物性屋の某教授が「小林・益川の理論なんてのは、○○の理論をチョチョっといじっただけで、別に大したもんじゃない」と言っているのを聞いたことがある(ただし、○○に「カビボ」が入ったかどうかまでは覚えていない)。他人の悪口を言うのが好きな人の発言なので話半分に聞いていたのだが、「ひょっとして、某教授が言っていたのはこれ?」と思ってしまった。
_ 日経ビジネスオンラインの「日本にノーベル賞が来た理由」という記事(読むには読者登録が必要)は興味深い。ノーベル賞選考の裏側がどうなっているかは知らないし、身内贔屓的な視点があるかもと感じた部分もあるので、この著者の言うことを鵜呑みにし良いのか気になるが、先日亡くなられた戸塚洋二氏に出しそびれた穴埋め的な要素もあるなどといったところは、確かにそうかもと思える。
_ まぁ、論文誌への投稿でも、競合する立場の人間がレフェリーになって掲載にNGが出たという話を聞いたこともあるし、政治的な理由が絡むのは珍しいことではないのだろう。