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_ 先日、来年度からの昇級が決まった。努力が評価されたという意味では嬉しいのだが、人間関係を考えると手放しでは喜べない。前の部署からの先輩よりも私の方が昇級するタイミングが早いというのは前にもあったことだが、結構嫌な思いをしたし、今回は私の等級が上になるケースもあるのでさらに厄介だなぁと思っていたら、案の定である。ある先輩が私よりも別の人を先に昇級させるべきだと言ってきたのだが、先輩はその人に対して否定的なことを言っていたことがあるので、そのことを指摘したら言葉に詰まっていた…下らねぇ。
_ もっとも、「アイツなら昇級して当然」と言われるほどの突き抜けた実力が備わっている訳ではない、とも言える訳だが。
_ 私の提案で問題が解決しそうになると、それを否定しようとデータの捏造まがいの真似までしておいて、それで解決した途端に自分の指示でやらせたかのように言いふらす…と言う具合に、とにかく自分のプライドが満たされないと我慢できない人間がいることはここで何度か(も?)書いた。この御仁、未だに私の提案で問題が解決したという事実を認めたくない気持ちがあるようで、私が提案した内容を、別の部署にいる業界の第一人者に教わったことだと他のチームの人に説明していた。かなり頭に来のだが、ちょっと離れていた場所での会話だけど耳には入った、という状況で、こちらから噛みつくには難しい状況だった。今までの彼の行動パターンから推測すると、その程度の距離であることを狙って言ったかもと思えてしまう。
_ バックグラウンドにある理論をその人に教わったのは事実だが、それを目の前の案件に適用したのは私である…というところで思い出したのが、初代三遊亭円朝の話。師匠が円朝の才能に嫉妬して、彼が話す予定の演目をその前座でやってしまうということを繰り返したため、「それならオリジナルを」ということで、数多くの噺を創作したそうである。晩年の円朝が師匠の仕打ちに対して感謝の気持ちを述べているらしいが、そのような境地に達する自信はない。自分も器が小さいのだろう…そもそも円朝と自分を比較すること自体が間違いかも知れないが。