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_ ここ最近、時間が空いた時に、ソフトが出力する収差(係数)を「レンズ設計法」(松居吉哉 著、共立出版)の定義に換算するためのマクロを書いていたのだが、ドツボにはまりっぱなしだった。これまではまった内容は、
・「ウィンドウで表示→テキストファイル出力」という方法はあるのだが、マクロの中で収差を呼び出す方法が見つからない
・ソフトの収差係数がその定義に従っている文献は手元にあるのだが、極性の定義などではまる
・ソフトで近軸追跡した結果から収差係数を出そうとしたのだが、正規化したつもりでも光学系のスケールを変えると結果も変わる(実際は正規化になっていない)
_ といった感じである。ちょっと情けない気もするが、光学系データから曲率・屈折率・厚さだけを引っ張ってきて、あとは近軸追跡して収差係数を求めるマクロを書いて、無理矢理所期の目的を達成した。2つのソフトでほぼ同じことができるようになったのだが、一方は面の総数をマクロで求めることができず(取説にはできそうなことが書いてるが、その通りにやってもエラーが出る)、もう一方は、マクロで光学系データから主点位置を呼び出す方法が見つからずに、マクロの中に逆方向への近軸追跡で主点を求めるコードを書いたという、最早何のための光学ソフトだから分からない状況である。まぁ、最適化を行うことを考えれば、単一のソフトで作業が閉じるという意味では楽はできるけど。