|
_ 師匠から貰ったテキストを見ながら近軸解析をやっているのだが、これがなかなか楽しい。こういうことをするのは初めてではないのだが、過去よりもより具体的というか、実戦的とでも言えばいいのだろうか。近軸理論抜きでズームレンズの設計をするのは考えられないというのも何となく分かるし、もっと基本的なことでもソフトを使わず近軸理論で考えれば、イメージが湧いてきやすい。
_ 近軸追跡にするのか所謂「レンズの公式」で計算するのかでも趣が随分と異なる。前者はシステマチックに必要な計算ができるが、後者の場合、ちょっと面倒に感じるが、個々の面での結像がリレーされていくようなイメージが持つことができる…と感じるのは自分だけかも知れないが。
_ 以前、一度で良いからズームレンズを設計して、それで写真を撮りたいと思ったことがあるのだが、このまま努力すれば、前者だけでもできるのではないかと淡い期待を抱いている。まぁ、まだまだ先は長いけど。
_ 連休前、市販のソフトでFFTを使う計算をしようとしたら、メモリ不足のエラーが出てしまった。確かに規模の大きな計算だとは思うのだが、そこまでのものかなぁ…と思いつつ、それなら自分で作ろうと、久しぶりにFFTWに手を出した。今後の使い勝手を考えて2D FFT用のwrapperを用意することにしたが、まぁこんなもんだろうという感じの出来である。他の部分がまだまだだけど、コードを書くこと自体が久しぶりだったので、何となく気分が良い。
_ ただし、この手の計算に手を出すが故に気を遣うこともある。同じ部署にシミュレーション大好きな人がいて、微妙にやっていることが被るのだ。この分野では経験も豊富だし、教わることも沢山ありそうな人なので、無用な摩擦は避けたいところだが…
_ 前の勤め先の関係者数名と飲んだ。会社を辞めた人と残って頑張っている人が2名ずつである。
_ 懐かしい話や他の人の近況など面白かったが、途中、元部長から、前の上司との関係について「能力はGoldenchidさんの方が上だろう」と言われた時には返事に困ってしまった。私の不満やストレスの原因は、自分が手間暇掛けてやったことは自分の成果として周囲に認めて欲しいということと、前の上司のやり方が、上手く行ったら自分の手柄、上手く行かなかったら部下(私)がやったことだとアピールするというもので、それは余りに卑怯じゃないかということであり、どっちが上かということではない。また、そういったことについて愚痴をこぼしたりした際に、周囲は「いや、君の方が上司より分かってるから」という反応ばかりだったこともストレスの一因だった。まぁ、ナイーヴな理想論を振りかざしても仕方ないとは思うが。
_ 帰りの電車の中、最寄り駅が同じ人との会話で、新しい職場でも色々ストレスは溜まっているけど、元の職場に戻れるとしても戻りたいという気持ちはなく、それは前上司の下で仕事をするのが嫌で嫌で堪らなくなっていたからだ、ということと、別に自分が上司より分かっているんだと言いたい訳ではないという話した。自分の言いたいことを分かって貰えたと思う…多分。
_ GW連休に入る前から、他人が設計した装置で作ったサンプルに不具合があるとクレームが来て、設計者ではない自分が担当になるという状況に右往左往していたのだが、ようやく結論が見えてきた。取得データを増やして整理すると、かなり明確な規則性が表れた。何でデータを増やさなかったのかと言われると、そこまで頭が回らなかったとしか言いようがない。
_ 新しい環境に不慣れで余裕が無い→不慣れな業務+余裕が無くて上手く行かない→さらに精神的な余裕が無くなる→次も上手く行かない…という悪循環に嵌っており、周囲からも白い目で見られていたし、露骨に馬鹿にした物言いをしてくる人もいて、精神的にやばいかも、と思っていたのだが、この状況に慣れたというか、開き直ったというか、興味本位でデータを取り直したら、意味を持ちそうな結果が得られた。
_ 1箇所よく分からない点があるが、休日は心身共に休めそうだ。