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思ったよりもやることが多くて会社を出るのが遅くなり、日本×オーストラリアの結果を知ったのは帰宅途中の電車内だった…最悪の事態だけは逃れたといったところで、喜べはしないな。
前任者の口癖に「引き継ぐものは引き継いだから」というものがある。これには二つ意味があって、その一つは「責任も引き継いだのだから自分が責任を問われる筋合いはない」という意味だが、実際には過去の案件のデータがどこにあるかすら引き継がれておらず、単なる逃げ口上である。もう一つは「引き継いだから俺が居なくても困らないよね」という表現なんだけど、実際に意味するところは「俺が居ないと困るんだろう?」と足元を見てくる場合である。勿論、両方の意味の場合も少なくない。
そこには自分が必要とされる状態を維持しつつ、責任だけを手放して、自分の思い通りにやろうという意図が透けて見える。上の人間はこの問題からは逃げているようで、前任者と上手くやってくれとか、積極的に彼からスキルを盗んで、みたいなことしか言わなれないので、少々うんざりしている。前任者が居ることでする苦労と居ないことでする苦労、どちらが自分のためになるのだろう。まぁ、会社としては前者の方が望ましいだろうけど。
「引き継ぎが終わったのなら、もう会社に来る必要は無いだろう」という突っ込みをしたいところだが、それは最後の一線を超えた時に言う台詞だと思っているので、今しばらくは我慢かなぁ。
既に休みに入っている状態だが、Lanczos法の話はしばらくお休みする。ZHBEVのところで躓いているが、それが解決すればすぐに所望の計算ができる訳ではないのでモチベーションが上がらないのと、本来やりたいことは物理現象の理解を楽しむことなので、量子ホール系やスピン系の理論(*1)の勉強をすることにしたからである。そこで具体的な計算をしたくなったときにLanczos法を再開すれば良いかな、と。おおよその流れは理解できたように思えるし。
整数量子ホール効果に関するLaughlinの理論について、ノーベル賞の解説で言っていることと同じかどうかは分からないが、一つ問題点があることを思い出した。$\sigma_{xy} = -n\frac{e^2}{h}$($n$は整数)ではあるけれど、$n$が満たされたLandau準位の数であることを示せなくて、そう解釈するのが自然であるというだけだったはずである。Thouless等の論文では、その部分も解決しているのだろうから、勉強しておきたいと思っている。
実を言うと、学生の頃はトポロジカルな理論には興味が無かった。Laughlinの理論も、凄く美しいと感じた反面、現実にはリボン状の二次元電子系を作るのは無理だろうから(*2)、どこか気持ち悪さも感じていて、トポロジカルな理論になると、その気持ち悪さの方が勝っていたように思うし、そもそも「トポロジカル」って何だ?という感覚もあったように思う。そういう意味では単なる食わず嫌いだったという可能性も否定しないけど。
ということで、"The Quantum Hall Effect"(Prange and Girven (ed.), Springer, 1990)の Chapter 4 のイントロ部分だけ読んでみた。SO(3)とかSU(2)やら、頭の痛くなる話が出てきた。もう少し読み進めると磁場中の久保公式が出てくるが、線形応答理論をやらないと訳が分からないんだろうなぁ。それを別にしても、足腰(基礎となる物理・数学)が弱っていることは間違いない。
以前、Want to Do に「シャーロック・ホームズの冒険Blu-ray BOXを買う」みたいなことを書いていて、その後削除した。勿論、所望の商品を購入したからなのだが、買っただけで観ていなかった。
最近、英語に触れる時間を増やしており(*1)、その一環として、このBOXを開封して「ボヘミアの醜聞」を観たのだが、やはり一気に喋るところは聞き取れない。これは追々慣れるしかないだろう。同時に購入した「刑事コロンボ」もあるのだが、未開封である。これらと「フレンズ」を字幕/吹き替え無しで楽しむことが一つの目標である。
前々から、棚の中に置いてある箱が邪魔だと感じつつ、そのままにしてあったのだが、棚のスペースを確保したいと思い、捨てても問題ない物だろうと思って箱を空けてみたら、ボヘミアグラスが2つ入っていた。どこで貰った物なのか、全く思い出せない…