週記以上日記未満 in August, 2011

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2011年8月21日(日)

闇夜の徘徊(18)

_ F3.5のトリプレットでも、ある程度は思い通りの設計ができるようになってきた。どの収差を優先して追い込んだ形状を最適化の出発点にするかで結果が異なるのだが、その理由が分かっている訳ではないので「ある程度」である。具体的に言うと、最優先で補正するのは球面収差として、その次に優先する収差をコマ収差にした方が、非点収差を選んだ場合よりも最適化で良好な結果が得られる。メリット関数の内容に依存するようにも思えるし、「バッドノウハウ」的な雰囲気も感じられるのだが、そう断言するだけの根拠はない。

_ 余り深入りせずに、テッサーに進んだ方が良いのだろうか。取りあえず、テッサーの収差係数を計算するためのExcelシートを作り始めることにした。


2011年8月23日(火)

自分で設計しなければ

_ 他人が設計した光学系のデータを使ってある特性の計算をしたら、過去の設計と数パーセント値が違っていた。大した気にせずにいたのだが、上司から違う理由を聞かれて「さぁ…」という感じでいたら、設計者の方からその理由が出てきた。「言われてみれば確かに」という内容なのだが、過去の経験上、自分で設計したら気がついたはずである。自分で設計するのと他人の設計を検証するのでは見えてくるものが大違いだと再認識した。

_ 帰宅後、俺的レンズ設計データを師匠にメールしてコメントをお願いした。そろそろテッサーやダブルガウスに行きたいし、数年前に習った望遠レンズの収差論的設計も復習したい。東京タワーの下での講習会の配布物を見直したら、レトロフォーカスの収差論的設計についてもコメントされていたので、これもやってみたいなぁ。こうしてやりたいこと一覧を作ると業務とは離れる方向なのだが、こうして得られた知識の中で、業務に反映できるものを探し出すよう心掛ければ良いと思っているし、最終的には業務が物足りないレベルにまで行きたいものだ。


2011年8月24日(水)

方針決定

_ 自分自身、重箱の隅をつつく感じになっていると思い始めていたのだが、師匠としても、色々なレンズタイプの解析をすることに賛成ということなので、その線で行くことにする。


2011年8月26日(金)

海外出張

_ 再来週から行くことになった。海外と言っても時差がない場所だが。上司から直接言われた訳ではなく、日程管理などはもう1人の一回り以上年下の人間がやっており、1人空いていそうな人間を宛がっただけという感じのいい加減な扱いである。会社の金で海外に行って未知の分野の勉強をさせて貰うと考えれば悪い話ではない、と考えることにして、いい加減な扱いをされない人間になるべく精進しよう。

紙と鉛筆

_ 会社で毎日少しだけでも時間を取って、波動光学関連の式の導出をやっている。しばらく紙と鉛筆の計算をしていなかったので、やろうと思った時にはできなくなっていることがないようにしたいということと、今まで得た知識は必要だと思った箇所をつまみ食い的に勉強して得たものなので、体系的な理解ができていないという不安があり、適当な書籍を一冊通して勉強することで解消したいというのが理由である。今はポインティングベクトル周辺の計算をしているところだが、div, grad, rotの扱いは大丈夫そうだ。書籍は「波動光学エンジニアリング」(牛山善太、オプトロニクス社)を使っており、数年前にキズ・汚れ・返品セールで2000円程度で買ったのだが、これはお買い得だった。

_ 次はHuygens-Fresnelの原理の周辺をやろうと思っていて、Gaussの定理、Stokesの定理、Greenの定理を復習しようと思っている。別途電磁気学の復習をしていたのだが、丁度この辺りで手が止まっていたので(*1)、まとめてやってしまおうという感じだ。

_ 熱・統計力学、あわよくば材料力学の初歩(*2)も復習したいと思っているが、出張で時間を取られることもあるし、全てを並行してやるのは無理がある。

_ こういう意欲が湧いてきただけでも良しとしておくべきか。

*1: …って、最初の方じゃないか(苦笑)
*2: 要はファインマン物理学の2〜4巻の内容

2011年8月27日(土)

マネジメント経験

_ 前の会社の先輩と飲んだのだが、自分の近況の話からマネジメントの話になった。

_ ここでも多少書いたが、前の会社では後輩を指導するとかマネジメントに関する経験をしないまま退職したので、これが今の状況に大きく影響している。最初は専門知識の不足で上手く行かないと思っていたが、今振り返ってみると、自分が分からないなら分かる人間を巻き込むとか、周囲を動かす力が足りなかったことの方が効いているのだろう。最近はマネジメント力を要求されるような業務は振られないので、その辺りの能力がないと判断されたのだと思っている。

_ という話をしたところ、先輩もマネジメントについては思うところがあるそうで、分かる人間を巻き込むということについては、先輩が今いる部署に異動になった際に苦労したらしい。また、40代後半で未だに一般職なので、転職を考える必要が生じた場合は、この年齢で管理職になっていないのはどこか問題があるのではないかと疑われる可能性が高いだろう、とのことである。前の勤め先は大袈裟に言うと年齢構成が逆ピラミッド型なので、他社・他事業部にいる同世代の人間と比べてマネジメントの経験を積みにくい。仮に自分が退職せずに残っていた場合、結局部署では下から2〜3番目、チーム内では最年少になっていたので、その状況は変わっていないと思われる。確か、管理職と一般職が同数、下手をすると管理職の方が多いくらいだったのではないだろうか。

_ カーネギーの「人を動かす」を読み始めたという話をしたところ「おお、定番に手を出したね(笑)」との反応だった。また、確かに納得できることは書いてあるのだが、それを実行するにはもう1段階必要だとも言われた。具体的には、人を動かすための三原則の三つ目に「強い欲求を起こさせる」というものがあるが、それをどのように実現するかは相手と状況によって異なる訳で、それが難しいということだ…言われてみれば、確かに。

_ 2軒目のバーで別の先輩夫婦とご一緒して、その後でキャバクラで飲んで帰宅。ちょっと飲み過ぎた。


2011年8月28日(日)

反省

_ 昨晩は泥酔もなく、今朝になっても会話の内容などを割合良く覚えているにも関わらず、いつもに比べて二日酔いが重かった。最後の店で飲み過ぎたのだろうか…やろうと思っていたことの半分もできなかった(苦笑)

やりかけの内容

_ マネジメントスキルを磨くための書籍・通信教育・研修を物色した。合宿式の研修が一番効果的だそうだが、時間的に難しいし、書籍はめぼしい物が見当たらないし、著者から自分への一方通行しかないので、通信教育にしようと思っている。残念ながら、それ以上は思うように絞り込めていない。

_ テッサーの近軸パワー配置を3枚構成にすることで、トリプレットと同様のパワー配置用パラメータを得られるようにした。手元の書籍の設計例についてパラメータを調べてみると、その手の書籍に書かれているF値と全長の関係が確認できたが、他のパラメータについては良く分からず。次にパワー配置用パラメータからトリプレットにして、3枚目の接合レンズ化(2つの硝材と厚さを与えれば、2枚の薄肉レンズの配置が決まる)をしようと思っていたのだが、そこまでは到達できなかった。



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