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_ Yahoo!ニュースでオリンパスの業務提携先に関する記事を読んで、関連記事のリンク先にあった、DIAMOND onlineの連載記事「シリコンバレーで考える」(安藤茂彌)の第52回「オリンパス事件で世界が見たのは日本人の尊厳のない生き方だ」を読んだ。この記事の最後に書いていることに大きく頷いてしまう自分がいた。
_ (日本式の経営が通用しなくなっているという指摘の後で)だが、もっとも通用しなくなっているのは「日本人個人」だ。どんなに能力が高くても、社内文化を批判なく受け入れていけば「社畜」にされる。社内文化を批判しても、飛び出す勇気がなければ、「市場価値」はなくなる。年齢が上がるにつれ人生の隘路に入り込み「社内価値」以外に全く目を向けなくなる。こうした人材が毎年大量に輩出されている。
_ 自己保身やプライドを満たすために部下のやることなすこと血眼になって否定しようとして、上手く行ったら自分が指示した、そうでない時は部下が勝手にやったことだとアピールする上司、事なかれ主義でその問題から目を背ける部長、そして、「触らぬ神に祟りなし」とばかりに傍観する周囲の人間。そんな状況に対する不満をここで書いたり、上司に悪態をついたりもしたが、飛び出す勇気が欠けていたと思う。どんな場合でも飛び出すことが唯一解だとは思わないが(*1)、自分が置かれた状況を考えると、もっと早く飛び出すべきだったと思っている。
_ 転職後も理不尽だと感じたことが沢山あるが、自分に足りないと感じた(そして、転職しなければ気づかなかった/目を背けても許されていた)ことも沢山ある。後者の不足を補っていけば、前者は減っていくのだろうと考えている。