_ 部分コヒーレント結像の数値計算で、とてつもなく大きな勘違いをしていた。一からやり直しとかいう問題ではないのだが、散々悩んできたオチがこれか？という程に、お粗末な勘違いだった。さらに悪いことに、勘違いを修正したことで、自分がやろうとしている計算には膨大な時間が掛かりそうだということも分かった。小規模計算のためのツールが一個できたと思って割り切った方が良いかも知れない。

_ 勘違いに気付いたのは、関連しそうな論文をOSAからPDFで購入して読んだから。部分コヒーレントな結像と言うのは、（１）面光源を点光源の集合と考える、（２）個々の点光源に対する結像の計算はコヒーレント結像、（３）点光源同士はインコヒーレントとして強度分布を重ねわせる、という流れであるが、これを（３’）点光源同士はランダムな位相差を持つものとして振幅分布を重ね合わせる、と勘違いしたコードで計算して、所望の結果が得られないと悩み続けていた。出張中ゆえ手元に専門書がないからなのか、単に自分の思い込みなのか（多分後者）、いずれにしても$35.00-の価値はあったということで（苦笑）

_ 上記の論文なのだが、部分コヒーレントな結像を行列表示で扱っていて、<ブラ|ケット>も出てくる。詳細に見ると違いもあるが、量子力学のノリで考えられそうな雰囲気だ。計算時間も自分がやっていた手法の1/5以下と書かれているし、これで計算時間を短縮できるか取り組んでみるのが良いだろうか。